Our SDGs

Our SDGs

サンユレックのSDGs戦略は、部門別評価からビジョン策定までの体系的プロセスを通じ、持続可能な未来を目指します。

サンユレックのSDGs戦略は、持続可能性を組織戦略の核心に置き、4段階の体系的なプロセスを通じて展開されます。最初に、部門別の関連項目を棚卸し、外部・内部環境分析を経て、将来的に取り組むべき項目をロングリストとして作成し、これらを重要度や優先度、影響の正負で評価します。次に、経営方針の整合性や環境、経済、社会へのインパクトを考慮し、ショートリストへと絞り込みます。このショートリストから、組織にとって最も重要なテーマを選び、マテリアリティとして特定します。この段階で、将来取り組むべき指針を設定し、最終的にはこれらの分析から、組織のサステナビリティビジョンを策定します。このプロセスは、組織が社会的、環境的責任を果たしながら経済的成長を目指すための方向性を定めることを目的としています。

Sustainability Vision 2030
まぜる力で
未来をつくる

様々な特性をもつ原料を組み合わせ、「まぜる」ことで製品を生み出すサンユレックの技術。
「まぜる」ことで調和されるサンユレックの樹脂製品のように、様々なステークホルダーと調和していくことで未来をつくります。

サステナビリティビジョン2030「まぜる力で未来をつくる」は、外部環境の複雑な課題に対応し、持続可能な社会を目指す企業の決意を示しています。世界経済の減速、インフレの進行、技術革新、EVとIoTの普及、気候変動、カーボンニュートラルとSDGsへの取り組み、人的資本とダイバーシティの重視、働き方改革といった課題に立ち向かい、社会と環境に貢献する経営を目指します。

財務資本では、経常利益10.0%、自己資本比率86.4%という盤石な経営状態から、リスクに対応しつつ、新たな投資と挑戦を可能にしています。製造資本においては、設備投資額の45%を新たな価値創造に充て、65件の特許技術を活用して国内外での技術提供を強化。知的資本では、これらの特許と技術を生かし、イノベーションを推進します。人的資本では、187名の社員と社員の持つ24種類の資格を基に、専門人材の育成と活用に注力。社会関係資本としては、SANYUグループとしての広範なネットワークを活かし、お客様のニーズに応えるサービスを提供します。

マテリアリティの4大柱は、自然環境との共生、協創イノベーション、従業員エンゲージメント、地域コミュニティへの貢献です。自然環境との共生では、環境配慮型製品の開発、省資源・省エネルギーの推進、再生可能エネルギーの利用拡大に努めます。協創イノベーションでは、パートナーシップを深め、製品の品質と安全性向上、スマート社会への貢献に注力。従業員エンゲージメントでは、魅力的な職場環境の実現、人材多様化、健康経営の推進により、従業員一人ひとりの能力と幸福を高めます。地域コミュニティへの貢献では、CSR活動として地域社会への積極的な貢献を行い、持続可能な社会構築に貢献します。

これらの取り組みを通じ、「まぜる力で未来をつくる」は、単なる企業活動の枠を超え、社会や環境へのポジティブな影響を目指し、持続可能な成長を追求します。企業が直面する外部環境の課題への適応だけでなく、これらの課題をチャンスに変え、新たな価値を創造していく力こそが、我々の経営資源の真価を示すものです。サステナビリティへの深いコミットメントを通じ、未来への責任あるステップを踏み出しています。

マテリアリティ 定義 提供価値

自然環境との共生

気候変動やカーボンニュートラルなどに対する重点取組

  • 環境への貢献
  • 環境配慮型製品・サービスの提供
  • 省資源・省エネルギー・高効率による生産
  • 化学物質の適正管理
  • 再生可能エネルギーの利用拡大

協創イノベーション

世の中にサンユレックの提供価値を届けるために「協創」・「パートナーシップ」を通じてイノベーションを起こしていくための重点取組

  • 取引先を深く理解し、幅広い可能性を追求できる協力関係の構築
  • 環境貢献事業の推進
  • 製品の品質向上
  • 化学品・製品の品質・安全性の確保
  • スマート社会への貢献

従業員エンゲージメント

従業員一人ひとりにフォーカスを当てて、従業員のエンゲージメントを向上させるための重点取組

  • 魅力ある職場の実現
  • 人材力のアップ
  • 健康経営の推進
  • 人材多様化(ダイバーシティ)
  • サプライチェーンへの投資

地域コミュニティへの貢献

サンユレックが所属する社会/高槻市において社会性の高い地域コミュニティへの貢献に対する重点取組

  • 取引先を深く理解し、幅広い可能性を追求できる協力関係の構築
  • 高槻市へのCSR活動
  • 社会への貢献

サンユレックのSDGs委員会による推進力と持続可能な未来への部門横断的アプローチ

サンユレックのSDGs委員会による推進力と持続可能な未来への部門横断的アプローチ

サンユレックのSDGs推進戦略は、経営層の強いリーダーシップと社内の協力体制に支えられています。経営会議のメンバーと一般社員とで構成されるSDGs委員会はその中核をなし、社内の各ワーキングチームが特定の目標に沿った活動を実施していくための基盤となっています。委員会は経営戦略と連携し、経営会議への上申を必要とする決定を下す役割を持ち、これにより経営層がSDGsの方針や活動に深く関与しています。委員長は一般社員から選出され、経営層との強固な連携のもと、SDGsの取り組みに優先順位をつけ、資源の配分を行います。

ワーキングチームは、各SDGs目標に対する実務的なアクションプランを策定・実行するための専門チームです。これらは主管部門を中心に構成され、組織の横断的な視点からアプローチすることが求められます。例えば、「自然との共生」チームは、環境配慮と企業活動のバランスを重視し、持続可能な事業運営の方策を検討します。また、「協創イノベーション」チームは、創造的かつ技術的な解決策を模索し、管理部門や業務実行部門の枠を超えてイノベーションを推進します。

「従業員エンゲージメント」チームは従業員の満足度向上と職場環境の改善に注力し、「地域コミュニティの貢献」チームは企業の社会的責任を果たすために地域社会との関係強化に努めます。また、「インナーブランディング」と「アウターブランディング」チームは、それぞれ社内外に向けて企業のSDGsへの取り組みを可視化し、ブランド価値の向上を図ります。

このように、サンユレックでは経営トップと従業員とが協力しながらSDGsへの取り組みを推進する体制を確立しています。各チームの活動を通じて、サンユレックは持続可能な発展を目指し、社会的、環境的価値を創造し続けることで、企業としての真の成長と社会貢献を実現していくことを目指しています。