水や湿気は家電製品の天敵! 防水対策の重要性
私たちが日常使う家電製品のなかにある電子部品は「水」に弱いということを知っていますか?水に濡れると、中の回路がショートして、一瞬で壊れてしまいます。
そこで重要になるのが、水や湿気を寄せ付けない「防水性」です。水で濡れるような場所で使用する家電製品は、この防水対策が欠かせません。
水の中でも光った!防水樹脂のアンコウ実験
この実験で使うのは、水や湿気の侵入をブロックする「防水性樹脂」です。
この樹脂を使って、電池やLED電球などで作ったチョウチンアンコウを模したものを完全に覆い、水中に沈めてみました。
樹脂が電子部品まで水分が入るのを完璧にブロックしているため、チョウチンアンコウのように水の中でもLED電球がピカピカと光り続けます。樹脂がまるで強固な潜水服となって、その内側にある電子部品をしっかりと守っているのがわかります。
家電まわりは水だらけ!?暮らしを支える防水技術
皆さんの身の回りには、洗濯機やトイレのウォシュレット、給湯器など、水回りで使用されている家電製品が実はたくさんあります。これらの家電製品のなかにある電子部品は、常に水の飛沫や湿気、結露の危険にさらされているんです。
この防水樹脂は、もともとは液状なので、電子部品の複雑な形状や細かい隙間にもしっかり入り込んでいきます。そして固まることで、水滴だけでなく湿気も防ぐ、強固な防水層を形成します。
また、防水樹脂は絶縁性(電気を通さない性質)も高いため、電子部品に塗布してもショートの心配がなく安心です。
この樹脂の「水をブロックする力」が、水回り家電が故障することなく安定して動くのを助け、皆さんの暮らしを支えています。
